プロ・アマを問わずイラストで食べたいと思う人は多いでしょう。実際、毎年何万人もの人がイラストレーターになるべく専門学校に通ったり、美大で学んだりしています。趣味としてイラストを描く分にはいいですが、これを本業や副業にしろ、お金を稼ぐという点で考えるとなかなかそのハードルは高いです。
スキルと独創性が必要なイラストレーター
イラストレーターとして活動するには、最低限でも商業レベルで通用する程度のスキルは必要でしょう。さらにその人のイラストと分かるような独自性を持った表現、あるいはクライアントからの要望を再現できるだけの表現力が求められます。
AIイラストの普及がもたらした影響
2022年はまさにAIイラスト元年とも言うべき年でした。それまでもAIでのイラスト生成技術は存在していましたが、圧倒的な学習量を誇るStable Diffusionの登場により、それまでの常識が崩されるような事態が起きます。
僅か数行程度のプロンプトを入力するだけで、たった数秒ほどで人間が描くイラストとなんら遜色のないイラストが何枚も簡単に生成できるようになりました。さらにプロンプトを調整していくことで、より細かい表現も可能になり、実用レベルにまで達しています。
AIイラストが誰でも簡単に扱えるようになり、今後イラストで食べていくというのはさらに難しくなっていくでしょう。
例えばラノベに登場するキャラクターのキャラデザを発注したいと思っていた作家がいたとします。これまでは要望をイラストレーターやデザイナーに伝え、リテイクを重ねて調整して理想のキャラを作っていたわけですが、プロンプトとしてイメージしている特徴を入力するだけで、わずかな時間で何百枚も生成し、その中から選んでさらに調整しくだけという作業に置き換わってしまいます。
学校に通う必要はあるのか?
イラスレーターとして収入を得るためのロードマップ